ゴミ出しのルールは必ずチェック「敷金」の意味と役割

2011年09月08日

「礼金」の意味と役割

首都圏で賃貸住宅を探していると、「礼金」が必要な物件がまだまだたくさんあります。
地域によっては、「礼金」という概念がないため、「何それ?」と思う方もいます。
 
以前、あるオーナーさんの賃貸物件で、入居申し込みをした方の親御さんが、
いざ賃貸借契約という段階で、
「礼金、敷金なんて余分なものは支払うつもりはない。そういうものが必要ならこの契約はしない。」
と言って契約が壊れたという話を聞きました。

申込者本人はまだ学生さんで、契約当事者が親御さんだったのと、
その方が「礼金、敷金」という慣例のない地域にお住まいだったことから
起こった出来事でした。

これを読んでいる方の中にも、「礼金」の意味や役割がわからない方も
いるだろうということで、ここでは「礼金」についてお話しします。


「礼金」の意味

「礼金」という言葉から「お礼」というイメージが湧くかと思います。
「礼金」の発生や意味については諸説ありますが、
「戦後、住宅が不足していた時代に家主に対する
『家を貸していただいてありがとう』という“お礼”」

から発生し、東京を中心として広まったという話が有力です。

私は個人的に「この住宅を私に貸してもらえるなら余計にお金を払いますよ
という感じで始まったのではないかと思っています。
それが、いつの間にか「この家を借りたいなら、礼金を払ってから
という家主主体になったと考える方が自然な気がします。

さて、「礼金」の発生は、「住宅が不足していた時代」の話ですから、
今のように住宅が飽和状態にあるような時代には合わないもののように感じますね。

しかし、今でも慣例的に「礼金」がある地域では、
いつの間にか「礼金」に違う役割が出来てしましました


「礼金」の役割

それでは、今、「礼金」はどんな役割をしているのでしょうか?




今の礼金の役割は「家主が不動産会社へ支払う広告料」というのが最も一般的です。

東京の一等地では今でも「礼金2か月」といった賃貸住宅がありますが、
この場合でも礼金の1か月分は不動産会社への広告料として家主が支払います。
従って、家主の手元には1か月分だけが残る計算です。

この計算でいくと、「礼金1か月」という物件では、
1か月分が不動産会社へ支払うことになるので、家主の手元にはお金は残りません

「礼金0」という物件では家主が1か月分手出ししているというのが一般的です。


ここで、宅地建物業法を少しでも勉強した方は
「賃貸の場合の仲介手数料は最大家賃の1か月分で、
その手数料は入居者が支払っていることが多いはずだから、
家主は手数料を支払う必要はない」
と思うでしょう。

だからこそ、“広告料”なのです。

このように名目を変えて家主からも不動産会社は金銭をいただいています。

ここには、様々な事情もあります。

まず、賃貸住宅も増え、さらに人口が減少していく中ではたくさんの空き家が発生してます
家主としては、自分の物件に入居者を入れてほしいと思いますから、
不動産会社へ賃貸募集を依頼する時点で広告料の支払いを了承することになります。

また、これだけ賃貸住宅が増えてくると、入居者を募集するにも実際に多額の費用が発生します。
テレビCMや雑誌、インターネットなど様々広告媒体への露出をするためには、お金がかかるという訳です。

こうして説明すると、最終的には
入居者が支払った礼金は、その入居者がその物件に出会うために費やされた費用を後払いした
ということになります。

とは言え、「礼金」のない地域の方が多いようですから、その地域では家主さんが
身銭を切って入居者募集の資金を捻出している
ことになります。

昨今では、首都圏はじめ「礼金」という慣例がある地域でも、「礼金0」という物件が増えてきました

一部の賃貸の人気エリアでは最後まで「礼金」は残ると思われますが、
そういった特殊な地域を別にすれば、だんだんと「礼金」という慣習は減っていくと思われます。




r_e_father at 11:37人気ブログランキングへコメント(0)トラックバック(0) 〇不動産用語の解説 |  ▼契約・条件

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